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分析する波形の対象部分を選択します。分析するサウンドまたはノートは、ハイライトされた領域の中央に表示されます。
分析するオーディオ セクションが長いと、処理に時間がかかってタイマーの単位が小さくなるため、選択範囲は短めに指定します。また、オーディオの振幅レベルが低い場合は、ボリュームまたはノーマライズ機能を使用してブーストします。
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[スペクトル分析]ウィンドウが表示されていない場合は、[表示]メニューの[スペクトル分析]を選択して、[スペクトル分析]ウィンドウを表示します。
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ウィンドウの一番上にあるツールバーを使用して、表示オプションを設定します。
また、[スペクトル分析]ウィンドウの[設定]ボタン をクリックして、その他のオプションを設定することもできます。
[スペクトル分析]ウィンドウを開いたままで、サウンド ファイル内の選択範囲を指定できます(通常行うようにカーソルを移動したり、選択範囲を指定するだけです)。スペクトル分析ツールバーの[更新]ボタン をクリックすると、表示内容が更新されます。選択範囲を指定しないと、カーソル位置の直後のサンプルに対して分析が実行されます。
カーソルをスペクトル グラフに沿って移動すると、現在の位置の振幅と周波数がカーソルの横のツールヒントおよびウィンドウの一番下にある統計領域に表示されます。
グラフを右クリックして、ショートカット メニューから[位置の表示]を選択すると、ツールヒントの表示が切り替わります。マルチチャンネル ファイル内の各グラフは個別に設定できます。
カーソル位置に最も近いノートをツールヒントに表示する場合は、グラフを右クリックして、ショートカット メニューから[ノートの表示]を選択します。
[スペクトル分析]ウィンドウを右クリックして、ショートカット メニューから[統計の表示]を選択すると、[スペクトル分析]ウィンドウの一番下にある統計領域の表示が切り替わります。
[標準表示]ボタン の横にある下向きの矢印をクリックし、メニューから[折れ線グラフ]、[塗りつぶしグラフ]、または[棒グラフ]を選択して、[スペクトル分析]ウィンドウに表示するグラフの種類を変更します。選択されたグラフの種類の横にチェック マークが表示されます。
一部のビデオ ドライバでは、塗りつぶしグラフおよび棒グラフ モードでの表示に問題があります。シェーディングが正しく実行されなかったり描画が遅いなどの問題が発生した場合は、[折れ線グラフ]オプションを使用するか、ビデオ ドライバを変更してください。
マルチチャンネル ファイルを分析する場合は、[標準表示]ボタンの横にある下向きの矢印をクリックして、[シングル グラフ]を選択すると、すべてのチャンネルが 1 つのグラフに表示されます。
グラフを右クリックして、ショートカット メニューから[対数曲線]を選択すると、X 軸が対数モードとリニア モードで切り替わります。対数モードの場合、グラフの大部分は低周波数に集中します。
ズーム操作を行うには、次のいくつかの方法があります。
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グラフをドラッグして、拡大する領域の周囲にボックスをドローします。マウスの左ボタンを押しながら右クリックすると、マウスの選択モードが切り替わります。
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最初のタイプは、ウィンドウの垂直ズームです。この場合、周波数の範囲いっぱいにウィンドウが拡大されます。
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2 番目のタイプは、ウィンドウの水平ズームです。この場合、振幅の範囲いっぱいにウィンドウが拡大されます。
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3 番目のタイプは、垂直と水平を組み合わせたズームです。この場合、周波数と振幅の範囲いっぱいにウィンドウが拡大されます。
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グラフを右クリックして、[完全にズーム アウト]を選択すると、振幅と周波数の範囲全体が表示されます。
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グラフを右クリックして、[ノーマライズ dB]を選択すると、スペクトル グラフの振幅範囲がグラフの最大値と最小値に等しくなるように設定されます。
グラフを右クリックし、ショートカット メニューから[グラブ/パン]を選択します。カーソルが に変わり、垂直または水平方向にドラッグすると、グラフをスクロールできます。
スペクトル グラフの選択範囲を拡大した場合、水平および垂直スライダをドラッグして、グラフをスクロールします。[スペクトル分析]ウィンドウの左下隅のサムネール イメージには、グラフのどの部分を表示されているのかが示されます。
マルチチャンネル ファイルを分析する場合は、[同期]ボタン をクリックして表示を同期することで、FFT の同じリージョンをすべてのチャンネルで表示できます。
最大 4 つのスナップショットを保存でき、複数のスペクトル グラフを比較できます。スナップショットは、1 つまたは複数のデータ ウィンドウから取得できます。
スナップショットは、ソノグラム表示では使用できません。また、[スペクトル設定]ダイアログ ボックスの[表示スライス]設定が 1 より大きい場合もスナップショットを使用できません。
スナップショットの取得
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キャプチャするグラフの対象部分に移動します。
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[設定]ボタンをクリックし、スペクトル分析ツールバーのスナップショットボタンをクリックします。
使用可能なスナップショットは黒で表示され、使用中のボタンは下線付きの青色で表示されます。
スナップショットの表示/非表示
スペクトル分析ツールバーで番号付きのボタンを選択すると、保存されているスナップショットが表示されます。選択されたすべてのスナップショットも同時に[スペクトル分析]ウィンドウに表示されます。
選択されたスナップショット ボタンをクリックして、表示から除外します。
[アクティブな描画の非表示]ボタン を選択すると、現在のスペクトルが非表示になるので、スナップショットが見やすくなります。
次の例では、スナップショット 1 と 3 はグラフに表示され、スナップショット 2 は非表示になっており、スナップショット 4 は使用されていません。
スナップショットの消去
スナップショットの更新や置換を行う場合、スナップショットを個別に消去する必要はありません。[設定]ボタンをクリックし、スペクトル分析ツールバーのスナップショット ボタンをクリックします。
すべてのスナップショットを消去する場合は、[すべてのスナップショットをクリア]ボタン をクリックします。
スナップショット統計の表示
各スナップショットに関する情報は、[スペクトル分析]ウィンドウの下部に表示されます。
[印刷]ボタン をクリックすると、グラフや統計情報を含む[スペクトル分析]ウィンドウの内容が印刷されます。
データ ウィンドウで選択範囲を変更したときにスペクトル分析の表示を自動的に更新する場合は、[自動更新]ボタン を選択します。
このボタンをオフにすると、[更新]ボタン をクリックするまで表示内容は更新されません。
再生中または入力モニタの実行中にグラフを自動更新する場合は、
[リアルタイム モニタ]ボタン をクリックして、リアルタイム スペクトル分析のオン/オフを切り替えます。ボタンの横にある下向きの矢印をクリックし、メニューからコマンドを選択して、サウンド カードの入力または出力をモニタするかどうかを指定します。
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[モニタ入力]を選択すると、[ユーザー設定]ダイアログ ボックスの[オーディオ]タブにある[録音]ページで選択されている録音デバイスがモニタされます。
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[モニタ出力]を選択すると、[ユーザー設定]ダイアログ ボックスの[オーディオ]タブにある[再生]ページで選択されている再生デバイスがモニタされます。
[モニタ出力]が選択されている場合に、プラグイン チェーンから再生を開始すると、処理後の信号がモニタされます。
リアルタイム スペクトル分析では、極めて多くの処理能力を必要とする場合があります。スペクトル グラフの更新頻度が緩慢に感じる場合は、表示モードを折れ線グラフに設定するか、FFT サイズを小さくするか、スナップショットをオフにします。
スペクトル グラフの表示 |
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[スペクトル分析]ウィンドウで[標準表示]ボタン をクリックすると、スペクトル情報が標準のスペクトル グラフで表示されます。
スペクトル グラフには、0 Hz からナイキスト周波数までの各周波数コンポーネントの振幅(dB)が表示されます。周波数は X(水平)軸に沿って表示され、振幅は Y(垂直)軸に沿って表示されます。
操作を選択してください。
スペクトル情報の生成
振幅、周波数、ノート、および統計の表示
グラフの種類の変更
グラフのズーム レベルの変更
グラフ上での移動
マルチチャンネル ファイル内のグラフの同期
[スペクトル分析]ウィンドウのスナップショットの作成と比較
グラフの印刷
グラフの更新
リアルタイム入力/出力モニタの有効化