SCSI チェーン上のデバイスを接続する場合は、各デバイスに固有のデバイス識別子(ID)が必要です。SCSI では 0~7 で表される最大 8 個の固有 ID 値を設定できます。デバイス ID 7 は内部 SCSI コントローラ カードに使用されるので、他のデバイスで使用できる ID は 0~6 です。ブート可能な SCSI ハードディスク ドライブの場合は、ID を 0 に設定する必要があります。
SCSI の標準設定:
ID |
デバイス |
0 |
ハードディスク ドライブ |
1 |
CD-ROM ドライブ |
2-6 |
サンプラーで使用可能 |
7 |
SCSI コントローラ カード |
SCSI デバイスが応答しないことやサンプルの転送中にエラーが発生したことなどを示すメッセージが頻繁に表示される場合は、[サンプラーの設定]ダイアログ ボックスの[SCSI ホスト]ドロップダウン リストでホストを再選択してください。ホストを際選択すると、一連の SCSI コマンドが実行され、ほとんどの問題は解決されます。それでも問題が解決されない場合は、すべての機器の電源を切ってから再起動してください。
このようなエラー メッセージが頻繁に表示される場合は、さらに深刻な問題がある可能性があります。以下のセクションでは、いくつかの可能性について説明します。
以下に、SCSI 転送が正常に処理されない原因を説明します。
同期転送モード
一部のサンプラー(Kurzweil K2000 など)では、SCSI デバイスが同じ SCSI チェーン上で同期転送モードに設定されていると、正常に機能しません。SCSI ハードディスク ドライブと CD-ROM には通常、同期転送モードを使用するオプションがあります。ホストとデバイスの同期転送オプションがある場合は、必ずホストを選択してください。詳しくは、SCSI デバイスのマニュアルを参照してください。
SCSI の終端処理
SCSI チェーンが適切に終端処理されていないと、SCSI 転送が正常に処理されない場合があります。詳しくは、SCSI カードおよび SCSI デバイスのマニュアルを参照してください。
SCSI ケーブル
SCSI ケーブルが長すぎたり、適切にシールドされていないと、正常に処理されない場合があります。SCSI ケーブルは MIDI ケーブルほど柔軟性が高くないので、ケーブルが長すぎると正常に機能しないことに注意してください。また、認定されていない SCSI ケーブルを使用する場合も注意が必要です。処理を正常に行うには、完全にシールドされた SCSI ケーブルを使用してください。
Adaptec 1540/1542CF コントローラがサンプラーを認識しない場合は、コントローラ設定の変更が必要な場合があります。
一部のサンプラーは、Adaptec コントローラの「電源オン時に SCSI バスをリセットする」オプションが有効になっていると機能しません。この動作は 1540/1542CF のデフォルトなので、サンプラーを機能させるには、このオプションを無効にする必要があります。
SCSI が適切に終端処理されていること、および SCSI チェーン上の複数のデバイスで同じ SCSI ID を使用していないことを確認します。これらを既に実行しており、Adaptec SCSI カードがインストールされている場合は、システムのミニポート ドライバの更新が必要になることがあります。
ミニポート ドライバの更新については、Adaptec の Web サイトを参照してください。
SCSI/MIDI に関するトラブルシューティング |
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以下は、SCSI およびサンプラーの使用時に発生する一般的な問題の一例です。
詳しく知りたい内容を選択してください。
SCSI ID の競合
転送エラーが頻繁に発生する
サンプラーは認識されるが、転送が正常に処理されない
Adaptec 1540/1542CF がサンプラーを認識しない
My SCSI/SMDI 互換のメニューが表示されない